本サイトでは経皮吸収技術について詳しくそのメカニズムや機能性を説明してきましたが、今回は日本で唯一、経皮吸収型医薬品の開発・販売で東証マザーズに唯一上場している「株式会社メドレックス」について解説していこうと思います。
経皮吸収とは
経皮吸収ってなに?
という疑問を持たれた方もいるかと思いますので、まずは簡単に経皮吸収の説明から。
経皮吸収とは、皮膚の3層構造(表皮、真皮、皮下組織)を透過し、皮膚から直接血中へ成分を吸収することを指します。
日本では禁煙者用のニコチンパッチや、喘息患者用のホクナリンテープが有名ですね。
もっと詳しく知りたい方は過去の記事をぜひご覧ください!↓
株式会社メドレックスとは
基本情報
- 設立:2002年(2013年にマザーズ上場)
- 従業員数:25名
- 時価総額:55億円(2021年3月現在)
- 本社:香川県
従業員数わずか25名で時価増額50億円以上。経皮吸収技術を活用した医薬品開発に特化した創薬ベンチャー企業です。
本社が香川県にあるというのも特徴的ですよね。
ここがすごい!
経皮吸収技術に特化しているだけあり、イオン液体を利用した独自の経皮吸収型製剤技術ILTS®(Ionic Liquid Transdermal System)やNCTS®(Nano-sized Colloid Transdermal System)という技術を保有しています。
過去記事でも記載していますが、経皮吸収されるためには分子量、融点、親水性&親油性が大きくかかわっています。
メドレックス独自の技術があることによって、通常では経皮吸収が困難な成分についても医薬品に適用させることができるため、その技術が認められマザーズに上場を果たしたと言っても過言ではありません。
メドレックスの業績は?
新型コロナウイルスの世界的な拡大により、より感染確率の低い経皮吸収型のワクチンへの注目が高まっています。
そんな追い風の中、メドレックスの業績はどうなっているのでしょうか?
実は、2016年度から4年連続で赤字という驚きの業績、、、
そして株価は上場直後の2013年6月に記録した1株7000円の約1/25にあたる1株280円(2021年3月現在)、、、
大丈夫かな、、、と思ってしまうような業績ですよね。
あまり知られていませんが、日本において医薬品の新規開発というのは5-10年ほど時間がかかると言われています。
メドレックスについては、日本初の経皮吸収に特化した医薬品開発会社として高い期待を持たれて上場したものの、研究開発の遅れや開発後の医薬品承認の遅れなどから目立った新薬の売上が立っていないのが株価低迷の大きな原因と言えるでしょう。
もし最高値の2013年6月に1000株約700万円を購入していたら、2021年3月ではその価値約28万円。株式投資の恐ろしい部分が垣間見えますね。
儲かった株式銘柄の話題はよくニュースに挙がりますが、逆のパターンはあまり取り上げられないので、いい例として覚えておくものいいかもしれません。
気になる今後は?
とはいえ、今後の業績も赤字続きかと言われるとそうでもないと個人的には考えています。
2020年3月時点でパイプラインと呼ばれている開発中の医薬品は約4つ存在し、その価値総額は367億円と試算されています。
開発結果と、医薬品として市場に流通するか否かが全てを握っており、その確率は非常に計算しにくいので難しい判断になりますが、現在の時価総額55億円と比較すると中長期的にはまだまだ可能性を秘めていると感じています。
もし興味があるようであれば、いまのうちに株式を購入しておくのもありかも?
最後に
いかがでしたか?
今回は経皮吸収に特化した日本唯一の上場会社である株式会社メドレックスについて解説しました。
今後は日本だけでなく、経皮吸収に特化した世界の会社もご紹介していければと思います!
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