皮膚、肌から有効成分を吸収する「経皮吸収」について、日々世界中の製薬会社が研究を重ねています。
日本でも数社の製薬会社が独自に研究を進めているのですが、今回注目するのは九州大学工学研究院。
他大学とは一線を画すほど経皮吸収分野の研究に力を入れている、九州大学の魅力を今回はご紹介します。
九州大学工学研究院とは
九州大学
まずは九州大学の説明を。
九州大学は日本のトップ大学の1つとして有名な大学で、旧帝国大学の1つとしても知られています。

帝国大学(ていこくだいがく、旧字体:帝國大學)は、1886年(明治19年)に公布された帝国大学令によって設立された日本の旧制高等教育機関(大学)。明治時代から昭和時代戦前にかけて、内地に7校(東京、京都、東北、九州、北海道、大阪、名古屋)、外地に2校(京城、台北)の計9校が設置された。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B8%9D%E5%9B%BD%E5%A4%A7%E5%AD%A6
生命科学や医学、工学分野に非常に力を入れている大学であり、平均偏差値は60超え。特に九州地区ではNo.1の人気を誇る一流大学です。
工学研究院
主に理系の分野になりますが、一部の大学には大学4年間の卒業後の進路として「大学院」というものが設置されており、学生がさらに研究に打ち込む場を設けています。
この大学院では、大学教授と一緒に世界最先端の研究を行えるだけあり理系進学の約半数以上がこの大学院に進むとも言われています。

九州大学工学研究院は九州大学工学部の大学院にあたる研究機関で、地球工学から原子核や核エネルギーに至るまで幅広い分野の研究を進めることができるようです。
難しそう、、、
ココがすごい
さて九州大学工学研究院のどこがすごいのか。
専用の研究センターがすごい
実は、2014年より経皮吸収研究だけを扱う「次世代経皮吸収研究センター」というものを設置しており、遺伝子治療を行う医薬品~化粧品分野に至るまで幅広い経皮吸収研究を実施しています。
以下がセンター概要です。
現在、注射に代わる低侵襲性の薬物投与技術の開発が望まれています。なかでも、塗ったり、貼ったりする経皮吸収技術は、患者の痛みを伴わない次世代型の薬物投与法として注目されています。
本センターでは、経皮吸収法の主流であるマイクロニードルに代わる、新たな経皮吸収投与法を提案し、医療材料の機能設計に関する研究を総合的に推進していきます。
界面化学や材料化学、生物工学などの広範囲な学問を融合した研究を推進し、次世代経皮薬物送達システム開発の国際的な研究拠点としての発展をめざします。
http://www.bioeng.cstm.kyushu-u.ac.jp/ksu_re_center/about.html
次世代薬物送達システム、、、
響きがかっこよすぎませんか!!
Solid-in-oil (S/O) 化技術がすごい
九州大学工学研究院がいくつも論文を発表しているのが、このSolid-in -oil技術を用いた経皮吸収についてです。
以前の記事でご紹介した通り、経皮吸収には大きくわけて3つのクリアしなければならない条件があり、そのうちの一つが親水性(水に溶けやすい)と親油性(油に溶けやすい)という特徴を持っていることです。

S/O技術では、親油性が低い薬剤を界面活性剤で包むことで、数百ナノメートルサイズの小さな粒子にし、油中に分散させることが可能となるようです。
非常に難しい話なので、論文を読んでも私も半分くらいしか理解できませんでしたが、興味がある方はぜひ論文を読んでみてください!
経皮吸収の未来がすごい
この研究院では前述の通り、医薬品開発に関する分野も研究されており、ワクチン伝達手段としての経皮吸収技術の研究も盛んにされているようです。
貼るだけで細菌やウイルス等の感染を防いだり、重篤化を防止したりする目的の他に、アレルギーやガンなどの疾患の予防、治療ができるパッチがあれば素晴らしいですよね!

新型コロナのワクチン接種が大きな話題となっている2021年ですが、病院へ行って注射を打つのではなく、パッチタイプのワクチンが配布される未来もそう遠くないのかもしれません。
まとめ
- 九州大学大学院は理系研究の日本最先端
- 経皮吸収専門の研究センターを設置
- S/O技術で経皮吸収をより簡単に
- ワクチン接種もパッチで完了できる可能性有
九州大学工学研究院の「次世代経皮吸収研究センター」はこちら↓
最後に
いかがでしたか?
貼るワクチン、早く実現してほしいですね!まずは新型コロナウイルスが1日でも早く収まることを祈っています。
弊社、株式会社skiniiは【貼るウコン】とも呼ばれている「貼るだけパッチ」販売しています。ウコン、オルニチン、高麗人参配合の貼るウコンをぜひお試しください!
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