あまり知られていないだけで、世の中には意外と経皮吸収技術を活用した商品が数多くあります。
特に他先進国に比べて経皮吸収関連で遅れを取っている日本ではなおさら。
今回はパッチタイプの低量ピル「Evra(エブラ)」について紹介していきます。
Evra(エブラ)とは
Evraとは、経皮吸収技術を活用した貼るタイプの女性用低量ピルです。貼るだけで避妊や生理の安定が期待できるスグレモノです!
経皮吸収を詳しく知りたい方は過去の記事を↓
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世界的に有名なJohnson & Johnson (ジョンソン・エンド・ジョンソン)が開発した商品で、避妊及び生理周期を安定させる効果があります。
経皮吸収技術を活用しており、貼付後に皮膚から体内へノルエルゲストロミンやエチニルエストラジオール等の有効成分が浸透して効果を発揮する構造です。
いつからあるの?
経皮吸収技術が日本で脚光を浴びてきているのはごく最近のことですが、実はこのEvra、約20年前にあたる2001年にアメリカで発売を開始しています。
20年前ってすごいですよね!!日本でこんなに認知されていないのが不思議なくらいです。
どこで売ってるの?
アメリカで発売開始後、欧州やアジアへ広がり、今では50ヶ国以上で発売されており、先進国における主要な避妊薬の一つとなっています。
アジアでは香港やシンガポールを中心に、韓国や台湾など多くの国で入手することができます。
一般的な医薬品と同様に、薬局やスーパーマーケットに売っている国がほとんどで、医者から処方される必要もありません。性教育の一環として、無料で配布する国もあるほど、世界的に見れば広く普及しています。
特徴
特徴はなんといってもその手軽さ。
これまでの経口摂取型の低量ピルは毎日かかさず飲み続ける必要があり、一度でも飲むのを忘れると避妊効果が著しく低下してしまうという難点がありますが、こちらは1週間に1度貼り替えるだけでOK。
毎日薬を飲んだかどうかを気にするストレスも軽減され、1週間連続で貼り続けるだけでいいということもあり非常に人気の医薬品となっています。
使用方法
使用方法は以下の通り。
生理開始から24時間以内に1枚目のパッチを貼ってください。
成分の浸透が良い下腹部・上半身(乳房以外)・お尻のいずれか一箇所に貼り、1週間そのまま貼り続けてください。
1週間経過したら、新しいパッチに貼り替え、同様のことを3週間行います。
3週間経過し、3パッチ使い終えたら、休薬期間を1週間取ってください。Evra記載の使用方法を和訳したもの
見ていただければわかるかと思いますが、非常に簡単ですよね?
経口摂取型の低量ピルよりも容易に、女性が望む効果を得られる商品と言えると思います。
日本では?入手方法は?
ここまで見ていただき、「知らなかった!」「こんなに便利なものがあるなら今すぐほしい!」という方も少なくないはずです。
ここからは日本におけるEvraの立ち位置と、その入手方法について説明していきます。
医薬品としての許認可
残念ながら、日本ではEvraは医薬品として認可されておらず、医者や薬局での処方箋にて入手することは不可能なのが現状です。
20年前から発売されている国もあり、2021年現在で世界50ヶ国以上に広がっている薬にもかかわらず、日本では未だに知名度も低くその存在すら知らない女性が多くいます。
現にTwitterでは日本での販売開始を希望する声が多く見受けられます。
フランスでは未成年や低所得女性には、生理を止める避妊用インプラントやパッチが無償で支給されています。日本で保険適用となったピルは薬価が上がり、異様に高額なのは本当におかしいと思います。 https://t.co/WL54y1U8xK
— Atsuko TAMADA (@atsukotamada) January 24, 2021
🤔日本にない女性主体の避妊法とは?
インプラント
→二の腕の内側皮下に注入
4年間リング
→膣内に挿入、3週間で交換パッチ(シール)
→お腹や腕などに貼付注射
→3ヶ月毎に接種ダイアフラム
→子宮頸部を覆うカップ詳しくはこちらへ#なんでないのhttps://t.co/NRaqhSKVs2
— コンドームソムリエAi🌈(現役保健室の先生) (@Ai_con_j) October 19, 2020
これほど多くの声がありつつなぜ認可されないのか、、、
この問題については下で詳しく説明していきます。
日本における避妊薬の現状
昨年、緊急避妊薬が医師の診察無しで薬局で購入できるようになるというニュースが流れて話題になりましたよね。
実はこれも世界的に見れば、ものすごく遅れているんです。
そもそも、日本はなぜか避妊薬の認可が異常に遅いのです。経口摂取の低量も認可が下りるまで34年かかったほどです。
反対に男性用のバイアグラはたった34年で認可されたという有名な話もあります。
国ごとに認可のプロセスも違うので一概に悪いということはできませんが、他先進国と比較し明らかに女性用避妊薬の認可が遅れているというのは、日本の闇と言わざるを得ない気がします。
早く日本でもEvraのようなパッチ型避妊薬の認可が下りてほしいですね。
日本での入手方法
「それでもどうにかしてEvraを使用したい!!」という女性のために日本でも入手する方法がたった一つだけあります。
それは個人輸入代行会社を利用する方法です。
日本で許認可が下りていない医薬品については「販売目的にて日本へ輸入、保管」することはできないのですが、「個人使用目的での輸入」については法律で許可されています。
個人輸入というと、税関への申請や輸送など難しそう、、、という感想を持つかもしれませんが、代行会社を使えばとっても簡単!
「個人輸入 エブラ」等で検索すれば、個人輸入代理会社がいくつかヒットすると思うので、そちらのサイトで購入するだけです!あとは代行会社が通関や輸送を全て手配してくれるので、待っていればOK。
注意点は下記2つです!気を付けて利用しましょう!!
まとめ
- Evraは20年前にアメリカで誕生、現在世界50ヶ国以上で販売されている有名な低量ピル
- 1週間ごとに貼り替えるだけでOKなので、手軽に使用できて効果を得られる
- 日本では認可されておらず、薬局等での入手は不可
- 個人輸入代行会社を使えば、日本国内にいながらEvraを購入することができる
最後に
いかがでしたか?
日本では普及していない経皮吸収を活用した商品、実は世界にたくさんあるんです!次回はまた別の商品もご紹介しますね!!
弊社が販売する商品、【貼るウコン】とも呼ばれている「貼るだけパッチ」も下記よりぜひお試しください!医薬品にも使用されている肌に優しい粘着剤を使用し、100%国内生産なので安心してお使いいただけます。
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