最初の投稿では、近年世界的に注目されている「経皮吸収」の説明とそのメカニズムについて解説していきます。
経皮吸収とは
皮膚を通して肌から栄養成分を吸収することを【経皮吸収】と呼びます。
市シャンプーやリンス、化粧品の悪い成分が皮膚を通して体内に吸収される「経皮毒」も一時話題になりましたね。これも【経皮吸収】の一部を切り抜いたまでに過ぎません。
肌の構造について
皮膚は大きく分けて3層構造になっており、外部物質のほとんどはその1層目にあたる表皮ではじかれ、内部に侵入することはできません。
3層構造(表皮)
表面から順に表皮・真皮・皮下組織が皮膚の3層構造です。
表皮内にも角質層~基底層までの階層構造があり、これらの層が私達が日常生活を送る上で皮膚についた外部物質を除去してくれているのです。
動物や虫、その他の物を触って病原菌が皮膚から簡単に侵入できたら困りますよね。
後で説明する3つの条件をクリアした成分のみがこの表皮を通過し、次の層へ到達できます。
3層構造(真皮、皮下組織)
表皮を通過すると、真皮、皮下組織へたどり着きます。ここは表皮ほど厳格な除去機能はなく、ヒアルロン酸やコラーゲンも含まれる領域です。
少し前から流行している「マイクロニードル」を用いた化粧品は、細かな針がこの層まで刺さり、ヒアルロン酸等の有効成分を届ける仕組みになっています。
さらに真皮と皮下組織には毛細血管が通っており、ここまで到達した成分は血液に乗って身体中へ運ばれることが学術的にも明らかになっています。
経皮吸収の最低条件
次に、経皮吸収されるための最低条件です。こちらも大きく分けて3つあります。
分子量が小さい
最も重要な条件はこの分子量です。
分子量が大きくなると、分子サイズが大きくなることで表皮を通過できないだけでなく、拡散性が低下することも重なり、経皮吸収性は著しく低下します。
最低でも分子量は1000以下、理想は500以下でないと経皮吸収効果は望めないでしょう。
脂溶性、親水性が高い
表皮の角質層は脂溶性が高く、脂溶性の高い成分のほうが経皮吸収性が高まると考えられています。
一方で、角質層より下層は脂溶性が低いため、角質層以下を通過する場合には脂溶性が高すぎることで逆に経皮吸収性が低下すると考えられており、同時に親水性が高い成分がより経皮吸収性が高いようです。
融点が低い
表皮を通過するにあたり角質層が最も強固なため、角質層に対する溶解度が高いほど経皮吸収性が向上すると考えられています。
角質層に対する溶解度は融点と負の相関があるため、融点が低いほうが角質層に溶解しやすく、高い経皮吸収性を実現できます。
上記条件を満たす成分の代表例
経皮吸収条件を満たす成分はあまり多くはなく、代表的なものは下記の通りです。
ニコチン (162)
ビタミンC (176)
ビタミンA (286)
クルクミン(368)
ビタミンE (430)
葉酸 (441)
βカロチン (536)
コエンザイムQ10 (863)
上記のクルクミンという成分は、ウコンの主要な機能性成分としても知られており、これまでに抗酸化作用や抗炎症作用、肝臓を保護する作用、消化不良を改善する作用や美肌など多岐にわたる分野でその働きが報告されています。
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身近な経皮吸収製品
日本ではまだ聞きなれない【経皮吸収】ですが、ここでは身近な経皮吸収製品を2つご紹介します。
ニコチネルパッチ
たしかに!と思った方も多いはず。
禁煙用の医薬品で、このニコチネルパッチを皮膚に貼ることで体内にニコチンを摂取し、段階的に禁煙を実現する商品です。
喘息患者用の処方箋
喘息になったことがない方はあまりわからないかと思いますが、喘息患者にはパッチタイプの薬が処方されます。これも経皮吸収を活かした商品です。
最後に
いかがでしたか?
今回は経皮吸収の基礎知識についてまとめました。経皮吸収のメリットとデメリットについてもまとめていますので、こちらも併せて読んでくださいね。
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